エアコンの電気代を安くする正しい使い方|設定温度・つけっぱなしの真実【2026年夏版】

エアコンの設定温度を1度上げるだけで約13%節電(月5,000円なら約650円削減)できます。「28度設定が正しい」は誤解で、30分以内の外出はつけっぱなしの方がお得です。
設定温度・つけっぱなし論争・サーキュレーター活用まで、今日から実践できる節電のコツをまとめました。

わが家では「30分くらいで帰ってくるときはエアコンをつけっぱなし」にするようにしています。以前はこまめに消していましたが、起動時に電力を使うと知ってから実践中。帰ってきたときにすぐ涼しい部屋に入れるうえ、電気代も抑えられて一石二鳥です。
① 夏のエアコン代、実際いくらかかる?
エアコンは家庭の電気代の中でもっとも大きな割合を占める家電のひとつです。資源エネルギー庁の調査によると、夏場(7〜9月)の家庭の電気消費量のうち、エアコンが約32%を占めています。
一般的な14畳用エアコン(2.8kW)を1日10時間・30日間使用した場合の電気代の目安は以下のとおりです。
14畳用エアコン(2.8kW)・1日10時間使用・30日間 → 月約4,000〜6,500円(設定温度・断熱性・外気温により変動)
つまり、使い方を少し変えるだけで、毎月数百〜1,000円以上の節約が現実的に可能です。まずは現状を知ることが節電の第一歩です。
わが家の明細で確かめると、6月の使用量は312kWh、前年同月は338kWhでした。使う量は26kWh減ったのに、料金はほぼ同じです。電気の単価が上がっているためで、量が減っても料金は下がりにくくなっています。効果を確かめるときは、料金より先に「前年の同じ月の使用量」を見比べてください。
② 28度は室温のことです
「夏のエアコンは28度設定が正しい」という話をよく聞きますが、これは少し誤解があります。
「28度」は設定温度ではなく室内温度
環境省が推奨する28度とは、室内の温度(室温)を28度にするという意味です。エアコンの設定温度を28度にすることとは異なります。外が35度の猛暑日には、設定を28度にしても室温がなかなか下がらないことがあります。
設定温度の目安は、外気温から8〜10度低い温度が快適といわれています。外気温35度なら25〜27度設定が涼しく感じる方が多いです。
1度の違いが節電に直結する
環境省の試算では、冷房の設定温度を1度上げるだけで約13%の節電になるとされています。たとえば今24度設定の方が26度に変えると、約26%の節電です。電気代が月5,000円なら、約1,300円の削減になります。
- 快適さを保ちながら設定を1〜2度上げてみる
- 扇風機・サーキュレーターを併用すると体感温度が下がる
- 遮光カーテンで日差しを遮ると室温が上がりにくくなる
わが家は冷房を26度に設定して、扇風機を併用しています。暖房は冬22度です。設定温度を我慢して上げ下げするより、この温度で気持ちよく過ごすほうが合っていました。

暑さを感じにくくなると、「まだ大丈夫」と思っていても室温が30度を超えていることがあります。室内での熱中症は毎年多数報告されています。節電を意識しすぎてエアコンを我慢するのは危険です。温度計を見える所に置いて、夜間も28度以下を目安にエアコンを使い続けてください。
③ つけっぱなし vs こまめに消す、どちらが安い?
「エアコンはこまめに消した方が節電になる」と思っている方も多いですが、これは状況によって正解が変わります。
エアコンは起動時に最も電力を消費する
エアコンは電源を入れた直後、設定温度に達するまでの間にもっとも多くの電力を使います。そのため、短時間でオンオフを繰り返すと、かえって電気代が高くなることがあります。
30分〜1時間以内の外出 → つけっぱなしの方がお得なことが多い
2時間以上の外出 → オフにした方が節電になる
「自動運転」を使うと省エネ効果が高い
いったん設定温度に達したあとは、エアコンは少ない電力で室温を維持しようとします。つけっぱなしでも、安定してからの消費電力は起動時より大幅に少なくなります。
日中外出が多い場合は、外出前に温度を少し上げておくか、タイマーを使う方法もあります。
ちなみに、使わない家電のコンセントを抜くといった待機電力の対策は、わが家ではやっていません。毎日気を張る方法は続かないと思ったからです。手間なくできることだけ残す、くらいがちょうどよいと感じています。
④ 風向き・サーキュレーターで体感温度を下げる
エアコンだけに頼らず、風の流れを工夫するだけで体感温度を大幅に下げることができます。
冷気は下に溜まる→風向きは「水平」に
冷たい空気は重く、床付近に溜まりやすい性質があります。エアコンの風向きを下に向けると、足元だけ冷えて天井付近は暑いままになり、非効率です。風向きは水平(まっすぐ)に設定して、冷気を部屋全体に行き渡らせましょう。
サーキュレーターと組み合わせると効果倍増
サーキュレーターをエアコンの対面に置き、エアコンに向けて風を送ると、部屋全体の空気が循環して温度ムラがなくなります。
- エアコンの設定温度を1〜2度高くしても涼しく感じられる
- サーキュレーターの消費電力はエアコンの10分の1以下
- 扇風機でも代用可能(エアコンに向けて首振りで使う)
わが家で使っているのはサーキュレーターではなく、昔からある扇風機です。冷房26度と組み合わせて回しています。

⑤ 省エネ機能・自動運転を正しく使う
最近のエアコンには、電気代を抑えるための便利な機能が搭載されています。使っていない方はぜひ活用してみましょう。
「自動運転」モードが一番省エネ
多くのエアコンには「冷房」「除湿」「自動」などのモードがあります。自動運転モードは、室温・湿度・外気温を感知しながら最適な出力で動かすため、手動設定よりも省エネになることが多いです。
タイマーを上手に使う
- 就寝時:おやすみタイマーで1〜2時間後にオフ設定。眠った後は体温が下がるため、ずっと冷やし続ける必要はない
- 帰宅前:帰宅30分前にオンになるようタイマー設定。帰宅時にすでに涼しい状態にできる
- 外出時:2時間以上の外出はオフタイマーで確実に切る
「省エネモード」「おまかせ」機能も活用を
機種によっては「省エネモード」「AIおまかせ」などの機能があります。説明書やメーカーアプリを確認して、使っていない省エネ機能がないか見直してみましょう。
わが家は20年前のエアコン2台と10年前の1台を、まとめて買い替えました。きっかけは節電ではなく、室外機の音がうるさくなったことです。買い替えたあとも電気代は明細で見るかぎり横ばいでした。それでも運転音は静かになり、部屋の温度が安定して、夏の過ごしやすさが変わりました。
⑥ フィルター掃除で電気代が変わる
エアコンの節電で見落としがちなのがフィルターの汚れです。フィルターにホコリが詰まると空気の通りが悪くなり、エアコンが余分な電力を使って冷やそうとします。
フィルターが詰まった状態では、清潔な状態と比べて消費電力が約4%増えるというデータがあります。月5,000円のエアコン代なら、月200円・年間2,400円のムダです。
フィルター掃除の頻度と方法
- 目安は2週間〜月1回(ペットや花粉の多い時期はこまめに)
- フィルターを外して掃除機でホコリを吸い取る
- 水洗いする場合は完全に乾かしてから戻す
- シーズン前(夏前・冬前)には特に念入りに掃除する
わが家は月1回・5分ほどで済ませています。照明のLED化とこのフィルター掃除が、わが家で続いている数少ない節電です。手間がかからず、エアコンの効きがよくなるので、料金が下がらなくても続けています。
フィルター掃除の詳しい手順は「梅雨明けエアコン掃除の手順」の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

📝 まとめ:この夏の使い方を決めておく3つのこと
本格的に暑くなる前に決めておくと迷わない、3つのことだけ書いておきます。
- 設定温度を何度にするかを決める。冷房は1度上げるだけで約13%の節電になります。目安は外気温から8〜10度低い温度で、外が35度なら25〜27度設定。0.5度ずつ動かして、自分が快適に感じる温度を見つけます
- 外出のときに切るかどうかを、時間で決める。30分〜1時間以内の外出はつけっぱなしのほうがお得なことが多く、2時間以上ならオフにしたほうが節電になります。時間で線を引いておくと、その場で迷いません
- フィルター掃除をいつやるかを決める。目安は2週間〜月1回です。詰まった状態では消費電力が約4%増え、月5,000円のエアコン代なら年間2,400円のムダになります
決めるのはこの3つです。ただし、暑さを感じにくくなるご家族がいる場合は、節電より熱中症対策が先になります。夜間も室温28度以下を目安にエアコンを使ってください。電気代節約全般については「節電しても電気代は下がらない|わが家の正直な話」の記事もあわせてご覧ください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の判断は専門家にご相談ください。